
『オーディンの祝祭』は、パズル的な悩ましさも楽しめるワーカープレイスメント&タイル配置&拡大再生産ゲームです。
2016年にテンデイズゲームズより日本語版が発売されて以降、再販と売り切れを繰り返している国内でも人気の重量級ボードゲームです。
この記事では本作の概要や口コミ、評判などを中心に幅広く紹介します。
本作はBGA(Board Game Arena)でもプレイできます。
基本情報
本作の基本情報/商品概要は次の通りです。
タイトル | オーディンの祝祭 |
メーカー | テンデイズゲームズ |
プレイ人数 | 1〜4人 |
プレイ時間 | 30~120分 |
対象年齢 | 12歳以上 |
デザイナー | Uwe Rosenberg |
発売日 | 2016年10月27日 |
定価 | 14,850円(消費税10%込) |
2023年7月に『オーディンの祝祭(ミニ拡張入り二版)』が発売されました。
主な変更点は以下の通りです。
・2つのミニ拡張「追加島タイル」「収穫」を収録。※「フエゴ島」は削除
・アクションボードに1人、2人プレイ用の新しいボードを追加。
\新作・再販情報はこちら/

オーディンの祝祭 | ||
1〜4人 | 30~120分 | 12歳以上 |
ヴァイキングを率いて狩りや生産、船の建造や略奪などを行う、ワーカープレイスメントとタイル配置を組み合わせた拡大再生産ゲーム。 |
コンポーネント
『オーディンの祝祭』のコンポーネント/内容物は次の通りです。

内容物の一覧をみる
・ゲームボード:4枚
・物品ボックス:2個
・8面体ダイス:1個
・12面体ダイス:1個
・アクションボード:1枚
・船用サプライボード:1枚
・探検ボード:4枚
・特殊タイル:15枚
・特殊タイル用サプライボード:1枚
・アクションボード用拡張タイル:2枚
・ラウンドトラック,サマリータイル:1枚
・倉庫タイル:3枚
・石造屋敷タイル:3枚
・ロングハウスタイル:5枚
・山岳タイル:8枚
・船タイル:32枚
・コイン:125枚
・木製資源コマ:96個
・職業カード:190枚
・武器カード(赤):47枚
・物品タイル:346枚
・ヴァイキングコマ:48個
・スタートプレイヤコマ(茶):1個
・ラウンドマーカー(白):1個
・シングの罰則タイル:7枚
・得点計算シート:1セット
・冊子:1部
・用語解説:1部
・取扱説明書:1部
ゲームの概要
『オーディンの祝祭』は、ヴァイキングを率いて狩りや生産、船の建造や略奪などを行う、ワーカープレイスメントとタイル配置を組み合わせた拡大再生産ゲームです。
プレイヤーは、ゲーム中に獲得したタイルを個人ボードに配置して、ボード上のマイナス点を隠すことで自分の得点を高めていくことを目指します。
また、特定のアイコンをタイルで囲むことで収入が増えたり、同じ種類のタイルは隣接して配置できないなどのルールがあるため、様々な形のタイルを組み合わせてパズルのように上手く配置していくことが求められます。

配置するタイルはアクションで獲得できます。
選択できるアクションは、10種類のカテゴリから60種類以上もあり、単純に資源を獲得できるものから、ダイスで支払うコストを決定するような運の要素が絡むアクションなど様々です。

- 資源を支払って船を建造する。
- ダイスロールで決定した資源を支払って狩りを行う。
- お金を支払って食料を得る。
- 資源を支払って工芸品(タイル)を獲得する。
- 建造した船で航海に出て、新しい島を見つけたり、宝物(タイル)を略奪する。
カテゴリごとのアクションの効果は類似していますが、効果が高いスペースほど必要なワーカーの数が増えていきます。(最大4体)
アクションスペースは早取りのため、狙っていたスペースを他のプレイヤーに取られた時には、他のアクションを実行するか、より多くのワーカーを支払って類似のアクションを実行するかといったジレンマも楽しむことができます。

また、個人ボードだけでなく、航海で新たに発見した島からも勝利点やボーナスを獲得できます。
タイルを配置して勝利点やボーナスを獲得する点は個人ボードと同じですが、島ごとにマスの形や得られる得点などが異なるため、戦略次第でタイルを配置する優先順位などが変わってきます。

さらに、各プレイヤーは特定のアクションで追加のボーナスを獲得するなど、職業カードをプレイすることで様々な固有の能力が得られます。
職業カードは戦略を立てる上で重要な要素になりますが、初期の職業カードはゲームごとに変わるため、毎回違った遊び方ができます。
その他にも、ラウンド毎にワーカーの数だけの食糧が必要であったり、出産で家畜を増やせるなど様々な要素が盛り込まれており、最終的に7ラウンド終了時点で最も勝利点の多いプレイヤーの勝利となります。

- 『アグリコラ』や『カヴェルナ』などと同じ、ウヴェ・ローゼンベルク氏の作品
- ワーカープレイスメントにタイル配置によるパズル要素を追加した拡大再生産ゲーム
- アグリコラとパッチワークを掛け合わせたようなゲーム
- ゴールデン・ギーク・アワード2016の戦略ゲームとソロゲーム部門ノミネート作品
関連動画
BGGにおける評価
世界中のボードゲーム愛好者が集うBGG(Board Game Geek)におけるランキング・評価などは次の通りです。
タイトル | A Feast for Odin |
タイプ | |
カテゴリ | |
メカニクス | |
推奨人数 | 1~4人 |
最適人数 | 3人 |
原作販売年 | 2016年 |
評判・口コミの紹介
『オーディンの祝祭』に関する反応や口コミなどを紹介します。
- パズルの要素が楽しく、他プレイヤーの手番中も考え続けるため、ダウンタイムが短く感じる。
- アクションの種類や得点の獲得方法が豊富で、戦略性やリプレイ性が非常に高い。
- ルールが複雑な上、様々な要素を盛り込んだことで手間に感じる部分がある。
- ソロプレイでもかなりの場所が必要になる。

全体的に面白いと好評で、ソロプレイ用ゲームとしても満足度が高い作品です。
一方で、ルールが複雑な点は重量級ゲームなので仕方がないところですが、遊ぶために広い場所が必要になるのは注意が必要です。
ちなみに、中には同作者の「アグリコラ」の方が好みであるというコメントも散見されました。
カードに合うスリーブ
『オーディンの祝祭』のカードサイズと枚数、それに合うスリーブは次の通りです。
カードサイズ | 44×68mm |
カードの枚数 | 237枚 |
スリーブサイズ | ミニユーロサイズ |
ミニユーロサイズ用のスリーブをみる
ミニユーロサイズ用のスリーブを4種類紹介します。
①ホビーベース ミニユーロサイズ・ハード
タイプ | サイズ/厚み | 入数 |
---|---|---|
ハード | 47×71mm/0.1mm | 100枚 |
②ホビーベース ミニユーロサイズ・ソフト
タイプ | サイズ/厚み | 入数 |
---|---|---|
ソフト | 46×70mm/0.05mm | 100枚 |
③Engamesスリーブ ミニユーロサイズ・ハード
タイプ | サイズ/厚み | 入数 |
---|---|---|
ハード | 46×69mm/0.1mm | 100枚 |
④Engamesスリーブ ミニユーロサイズ・ソフト
タイプ | サイズ/厚み | 入数 |
---|---|---|
ソフト | 46×69mm/0.05mm | 100枚 |
拡張セットの紹介
オーディンの祝祭:拡張 ノース人
2019年発売の拡張セット第一弾。
新たなアクションボードや探検ボード、家畜、各プレイヤー独自の職人のための倉庫など様々な追加・変更要素が収録されています。
オーディンの祝祭:ミニ拡張1 追加島タイル
追加島タイルの拡張セット。
オーディンの祝祭:ミニ拡張2 収穫
新たな島、新たな物品、そして収穫のランダム性が加えられる拡張セット。

オーディンの祝祭:追加財宝タイル
さまざまなゲームのミニ拡張セット集「Deutscher Spielepreis 2017 Goodie Box」に収録されていた財宝タイルが一般発売された拡張セット。
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