1~8人用の中量級ボードゲーム『厄介なゲストたち(AWKWARD GUESTS)』を紹介します。
なお、こちらは2022年に日本語版が発売されましたが、今回は英語版をベースに紹介するため、単語や名称が一部異なる場合があります。
ゲーム概要
『厄介なゲストたち』ではプレイヤーが探偵となり、様々なカードの情報からウォルトン氏を殺害した犯人や凶器、動機などを当てる推理系のボードゲームです。
難易度の異なる複数のシナリオが用意されており、243枚あるカードの中からそれぞれ70枚のカードを組み合わせてゲームを行います。
カードには6人の容疑者のアリバイや犯行動機、殺害に使用した凶器などに関する情報が記載されています。犯行動機は容疑者ごとに3種類、凶器は20個(5種類×4個)あり、カードから収集した情報をもとにアリバイの矛盾や凶器を見つけるなどして正解となる組み合わせを推理します。
ゲームには7種類の難易度があり、難易度によっては共犯者が存在して、共犯者やその動機も当てなければならない場合があります。
付属のルールブックには39個のシナリオが用意されていますが、公開されているアプリを使うことで1,000個以上のシナリオを遊ぶことができます。また、アプリを使うことでソロプレイを楽しむこともできます。
作品データ
タイトル | 厄介なゲストたち:ウォルトン氏殺害事件 |
メカニクス | 推理 ハンドマネジメント |
デザイン | ゲームデザイン:Ron Gonzalo García アートワーク:Samuel Gonzalo García, Laura Medina Solera |
プレイ時間 | 45分~75分 |
プレイ人数 | 1~8人 |
対象年齢 | 12歳以上 |
発売元 | 数奇ゲームズ |
発売時期 | 2022年9月14日(先行発売) |
定価 | 5,940円(税込) |
外箱の外寸 | (約)325mm×216mm×57mm |
BGG評価 | 7.6(2022年10月時点) |
内容物
・ゲームカード 243枚
・機密情報カード 1枚
・容疑者プロフィールカード 6枚
・廃棄トレイ 1個
・スタートプレイヤーマーカー 1個
・事件解決トークン 8個
・オファートークン 12個
・捜査対象トークン 4個
・ついたて 8枚
・捜査シート
・ルールブック
カードスリーブ
『厄介なゲストたち』のカードサイズと枚数、それに合うスリーブは次の通りです。
カードサイズ:63×88mm
カードの枚数:250枚
スリーブサイズ:ポーカーサイズ
ゲームの準備(インスト)
準備にかかる時間は10分弱です。
2人プレイでも60cm×60cm程度の場所が必要で、1人増えるごとに40cm×25cm程度の場所が必要となります。
ゲームの流れ
各プレイヤーは以下の3つのフェイズを、スタートプレイヤーから反時計回りに行います。
1.捜査フェイズ
2.提供フェイズ
3.交換フェイズ
1週して全員が終えたらそのラウンドが終了となり、以下の2つのフェイズを行います。
4.解決フェイズ
5.廃棄フェイズ
1.捜査フェイズ
手番プレイヤーは以下の捜査対象から2つ(2人の容疑者、2つの部屋、または1人の容疑者と1つの部屋)を指定して、捜査対象トークンを置く。
※2人プレイの場合は4つを指定する。
容疑者 | 屋敷の部屋 |
---|---|
アンジェリカ・アルビンソン クローデット・ケイズラー バーウィック姉妹 スタンリー・スミス グレッグ・ギャフニー モーティマー・W・モロー | ビリヤードルーム 書庫 玄関 リビングルーム トロフィールーム ガレージ 寝室 キッチン 物置 書斎(犯行現場) |
2.提供フェイズ
- 手番プレイヤーの右隣から反時計回りに、他のプレイヤーは手札から提供したいカードを好きなだけ選択する。
ただし、提供するカードには手番プレイヤーが指定した捜査対象が1つ以上含まれている必要がある。
※指定された捜査対象が1つも含まれていないカードは提供できない。 - 手番プレイヤー以外のプレイヤーは、提供したいカードを裏向きにして場に置く。
- 提供するカードの情報値の合計と同じオファートークンを、カードの上に置く。
3.交換フェイズ
- 手番プレイヤーは、カードを交換するプレイヤーを好きなだけ選択する。
- 手番プレイヤーは自分の手札から、オファートークンで示されている情報値の合計以上となるようにカードを選んで、互いに交換したカードを手札に加える。
※手番プレイヤーが選択するカードには捜査対象が含まれていなくても良い。 - 全ての交換が完了したらカードの内容を確認して、捜査シートに情報を書き加えてる。
- 次のプレイヤーに手番が移る。
4.解決フェイズ
- 最後のプレイヤーの交換フェイズが完了したら、各プレイヤーは事件を解決するか、捜査を続行するかを決める。
- 各プレイヤーは事件解決トークンを取り、事件を解決する場合は「明るい面」、捜査を続行する場合は「暗い面」を表にして場に置き、手で隠す。
- 全員がトークンを場に出したら、同時に公開する。
- 事件の解決を選択したプレイヤーは、捜査シートに以下の情報を記入する。
・犯人は誰?
・犯行動機は何?
・凶器は何?
・共犯者はいる?
・共犯者は誰?
・共犯した動機は何? - 事件の解決を選択した全員が記入を終えたら、ルールブックまたはアプで回答を確認する。
5.廃棄フェイズ
- 各プレイヤーは手札が3枚になるようにカードを捨てる。
- スタートプレイヤーマーカーを右隣のプレイヤーに渡す。
- 新しいスタートプレイヤーは、各プレイヤーの手札が6枚となるようにカードを配る。
ゲームの終了
「4.解決フェイズ」にて、いずれかのプレイヤーが全ての項目に正解して勝者が決まるか、ルールブックのシナリオを遊んでいる場合は1人を残して全員が不正解となった場合にゲーム終了となります。
感想
1~8人で遊べる中量級のボードゲーム『厄介なゲストたち(AWKWARD GUESTS)』を紹介しました。
正直なところ、今回の記事では面白さをほとんど伝えることができておりませんが、本当に面白いゲームで我が家でのプレイ回数は1、2を争います。
アプリを使えばシナリオの数も膨大にあるためリプレイ性も高く、また、難易度も選択できるため、推理系ゲームの初心者から熟練者まで幅広く楽しめるかと思います。
このゲームの難点としては、シナリオに合わせて243枚のカードの中から70枚を選ぶのですが、その準備や片付けが少々手間なのと、もしカードを間違えて選んだ場合は矛盾が発生して、事件が解決できなくなる可能性が高いです。
そのため、70枚のカードを取り出し後に本当に間違いがないか再チェックすることをおすすめします。
また、3人以上でプレイする場合は交換したカードは捨てないため、何度も同じカードを手にして「また来た・・・」ということになる場面もあります。しかし、これを逆手にとって、あえて同じカードを渡して新しい情報を与えないという作戦を取ることもできます。
多少の欠点はあるものの、推理ゲームが好きな方には是非プレイして頂きたいゲームだと思います。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
<本日のおまけ>
気づいたらボードゲームの箱に入っていた愛猫
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