『リベルタリア:ゲイルクレストの風』は、空賊船団の提督として、仲間を増やしながら新たな島を見つけて財宝を獲得していく、カードの読み合いが熱い心理戦ゲームです。
2012年に発売されたオリジナル版の『Libertalia』から、様々な変更を加えられたリニューアル版として発売されました。
この記事では本作の概要や、国内外での評判などについて紹介します。
リベルタリア:ゲイルクレストの風とは?
ルールの概要
『リベルタリア:ゲイルクレストの風』は、空賊の乗組員達がライバルを出し抜き、金銀財宝を集めながら船旅を続ける心理戦ゲームです。
ゲームでは3回の航海(ラウンド)を行い、最初の航海は4日間、2回目は5日間、最後は6日間で構成されます。
それぞれのラウンド開始時、全員が同じ6枚のキャラクターカードを手札に加えてゲームを開始します。
各キャラクターカードには名前、ランク(1~40)、能力が書かれており、キャラクターごとに能力の種類や数、効果が異なります。
航海中は毎日、全てのプレイヤーが自分の手札からキャラクターカード1枚を選択して、裏向きにプレイします。
全員がカードをプレイしたら表向きに公開し、ランクの昇順で島(ISLAND)に配置します。
カードを島に配置したら、以下の処理を順番に行います。
<日中フェイズ>
場に出ているキャラクターカードのランクの昇順(左⇒右)に、『日中』の能力を持つカードの効果を発動する。
<黄昏フェイズ>
場に出ているキャラクターカードのランクの降順(右⇒左)に、戦利品トークンを獲得する。さらに、『黄昏』の能力を持つカードや戦利品トークンの効果を発動する。
<夜フェイズ>
場から船内に移動した自分のキャラクターが、『夜』の能力を持っている場合は効果を発動する。
各航海(ラウンド)の最終日では、全ての処理を終えたら戦利品トークンや船内のキャラクターが持つ『アンカー』能力の効果を発動し、最後にそのラウンドで獲得したコインの数だけ勝利点を獲得します。
各キャラクターカードが持つ能力は様々で、中には他プレイヤーに直接影響を与えるような効果もあります。
<日中>
・直ちにそのカード破棄して、別のカードを手札から島に配置する。
・島の一番右のキャラクターを破棄する。
・隣接するプレイヤーの船から戦利品トークンを奪う。
・○○ごとにコインを獲得する/失う。など
<黄昏>
・特定の戦利品トークンを獲得すると評判を獲得する。
・その日は戦利品トークンが獲得できない。など
<夜>
・1コインを獲得する。
・他プレイヤーの船内に同じキャラクターが居ない場合、コインを獲得する。など
<アンカー>
・他プレイヤーの船内に同じキャラクターが居る場合、コインを失う。
・そのカードを手札に戻す。
・特定の戦利品トークンの数に応じたコインを獲得する。など
ラウンドが終了したら、そのラウンドで獲得した全ての戦利品トークンと、船内のキャラクターカードを破棄して、新たに全員が同じ6枚のカードを手札に加えて次のラウンドを行います。
3回の航海(ラウンド)を終えたらゲームが終了し、最終的に最も勝利点の高い(裕福な)プレイヤーの勝利となります。
各ラウンドで手札に加えるカードは全員同じですが、ラウンド終了時に手札に残ったカードは次ラウンドに持ち越せるため、ゲームが進むにつれてそれぞれの手札が変わってきます。
また、キャラクターカードだけでなく、獲得した戦利品トークンによっても他のキャラクターを破棄するなど様々な効果が得られるため、日中能力の発動順と戦利品の獲得順のどちらを優先するかを決める必要があります。
そのため、いつ、どのカードをプレイするか、他プレイヤーの考えを読みながらカードを選択することが重要なゲームです。
日本語版の販売/再販予約情報
2023年8月24日時点では在庫があり、各ショップにて取り扱いがあります。
BGGにおける評価
世界中のボードゲーム愛好者が集うBGG(Board Game Geek)におけるランキング・評価などは次の通りです。
タイトル | Libertalia: Winds of Galecrest |
デザイナー | Paolo Mori |
タイプ | 家族/子供向き 戦略ゲーム |
主な メカニクス | ハンドマネジメント セットコレクション |
最適人数 | 4~6人 |
原作販売年 | 2022年 |
評判・口コミまとめ
『リベルタリア』を実際にプレイした人の口コミを紹介していきます。
評判の良い口コミ
戦略性が高く、何度でも楽しくプレイできる。
簡単なルールながら、インタラクションが豊富で考えされられる。
40枚のキャラクターカードがある中、1ゲームで使用するカードは18枚で、財宝トークンも毎回変わるリプレイ性の高さとゲームの面白さが高く評価されています。
また、ソロプレイも比較的高く評価されているようでした。
気になる口コミ
運の影響が大きい。
アートワークはオリジナル版の方が良い。
相手のカード次第では、その手番中は自分が何も出来ないこともあるため、運要素が多すぎるというコメントが散見されました。
ただし、大人数で遊ぶと場がカオスになって面白いという意見もあったため、どちらかといえば多人数向けのゲームかもしれません。
また、個人的には気になりませんが、アートワークに不満を持たれている方が意外と多かったです。
生の声(Twitter)
スリーブと内容物
カードサイズ/スリーブ
カードサイズと枚数、それに合うスリーブは次の通りです。
カードサイズ: | 63×88mm |
カードの枚数: | 280枚 |
スリーブサイズ: | ポーカーサイズ |
内容物
エラッタ/補足情報
2023年8月24日時点でで公開されているエラッタはありません。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
拡張/シリーズ
『リベルタリア』の拡張は発売されていません。
コメント