『スピリット・アイランド ひび割れた大地』は、人気のタワーディフェンス型協力ゲーム『スピリット・アイランド』の第2弾拡張セットです。
10体の精霊や数多のカード類が追加され、最大6人プレイにも対応しました。さらに、基本セットの精霊の先天能力を変更するアスペクトカードも同梱されています。
この記事では本作の概要や評判、口コミ、スリーブなど幅広く紹介しますので、何か少しでも参考になりましたら幸いです。
なお、各ショップの販売状況はこちらもご確認ください。
スピリット・アイランド ひび割れた大地 基本情報
タイトル | スピリット・アイランド ひび割れた大地 日本語版 |
メーカー | Engames |
プレイ人数 | 1~6人 |
プレイ時間 | 90~120分 |
対象年齢 | 13歳以上 |
発売日 | 2023年秋 発売予定 |
定価 | 未定 |
ひび割れた大地の追加要素
『スピリット・アイランド』は、島に住む精霊同士が協力して、原住民の力も借りながら島に押し寄せる侵略者を撃退する、タワーディフェンス型の協力ゲームです。
『スピリット・アイランド ひび割れた大地』はその第2弾拡張セットにあたり、新たに以下の要素が追加されます。
なお、『スピリット・アイランド』の詳細についてはこちらをご覧ください。
10体の新精霊
『ひび割れた大地』では、新たに10体の精霊が登場します。
登場する精霊と特徴は次の通りです。
Volcano Looming High
「Volcano Looming High」は、火山がモチーフの攻撃に特化した精霊です。
存在マーカーは山岳にのみ配置することができ、噴火の先天能力では存在マーカを破壊することで周辺に大ダメージを与えることができます。
やり過ぎると荒廃の原因となるため、噴火のタイミングと威力の調整が必要となります。
Many Minds Move as One
「Many Minds Move as One」は、操作/不安/防衛が得意な精霊です。
獣トークンを操作し、集めた獣トークンの数に応じて不安や防御力を与える先天能力を持っています。
固有能力カードを5枚持つ唯一の精霊ですが、侵略者に直接ダメージを与えるものが無いため、不安を集めて勝利を目指すのが基本戦法となります。
Lure of the Deep Wilderness
「Lure of the Deep Wilderness」は、攻撃/操作/不安が得意な精霊です。
町や都市を遠征隊駒に変換して引き寄せたり、侵略者を倒すことで不安を与える先天能力を持っています。
海岸部への干渉は苦手ですが、先天能力で侵略者やトークンを内陸地に集めて攻撃したり、他の土地を侵略者の脅威から守ることができます。
Stone’s Unyielding Defiance
「Stone’s Unyielding Defiance」は、防御に特化した精霊です。
先天能力を使うことで土地の荒廃や棲家の破壊を防いだり、土地を攻撃した侵略者にダメージを跳ね返すことができます。
また、自分の土地であれば荒廃の連鎖を防ぐことができるため、陣地の拡大が大切となります。
Shifting Memory of Ages
「Shifting Memory of Ages」は、補助と防御が得意な精霊です。
侵略者にダメージを与える手段がほとんどない代わりに、新しい能力カードを手札に加えたり、貯めたエレメントトークンを他の精霊に与えることが可能です。
先天能力で土地を防御することもでき、さらに能力カードを破棄せずに大能力カードが得られるという特徴もあります。
Grinning Trickster Stirs Up Trouble
「Grinning Trickster Stirs Up Trouble」は、トリックスターの名前の通り、特殊な能力を持った精霊です。
小能力カードのデッキからカードを引いて、出たカードによって追加の効果を得る固有能力や、引いたカード自体の効果を使用できる先天能力などがあります。
しかし、追加効果によって土地が荒廃したり、使用できる効果がランダムであることで、場合によってはそのフェイズや以降の戦略が崩れるリスクも秘めています。
その他、侵略者の攻撃を無効化する闘争トークンを配置する能力にも長けています。
Shroud of Silent Mist
「Shroud of Silent Mist」は、不安/攻撃/操作が得意な精霊です。
自分の土地に居る侵略者やダハンはダメージを回復することができず、ダメージを受けた侵略者が居る限り、毎ラウンド追加の不安や霊力を得ることができます。
また、存在マーカーを操作して侵略者を囲むことで、より大きなダメージを与える能力も持っています。
ただし、攻撃能力が存在マーカーの数に依存するため、存在マーカーが破壊されると大きな影響を受けてしまいます。
Vengeance as a Burning Plague
「Vengeance as a Burning Plague」は攻撃特化型の精霊です。
二つの先天能力はいずれも侵略者に直接ダメージを与えるもので、高レベルになるほどより大ダメージを与えることができます。
さらに病気トークンを増やすことでも能力が強化されるため、ゲーム後半には圧倒的な力を得ることができます。
Fractured Days Split the Sky
『Fractured Days Split the Sky』は補助に特化した「時を操る精霊」で、攻撃/操作/不安に関する能力をほとんど持ちません。
先天能力では、即効能力フェイズ中に遅延能力が使用できたり、侵略者カードやイベントカードのデッキの一番上のカードを見ることができます。
また、特定の土地で侵略者アクションの回数を増やす代わりに、別の土地における侵略者アクションの回数を減らすなどの固有能力があります。
さらに、新たな能力カードは自分専用に公開されたカードの中から選択して手札に加えることができるなど、特徴的な能力を多く持っています。
ただし、先天能力や固有能力の多くには、時間リソースとしてストックした存在マーカーがコストで必要となります。
それぞれの能力の使用に準備が必要で、存在マーカーが破壊されると能力の使用自体が難しくなることから、複雑度が最高難度に設定された初めての精霊でもあります。
Starlight Seeks Its Form
『Starlight Seeks Its Form』は、複数の選択肢から盤面の状況に応じて強化することができる特殊なタイプの精霊です。
通常の存在トラックに加えて、強化にも4種類の存在マーカーのトラックがあり、存在マーカーを取り除くことで一方の能力を選択して開放することができます。
また、全てのエレメントに対応した先天能力を持ち、直接ダメージを与えるものや防御力を付与するなど、それぞれ効果も異なっています。
ただし、固有能力は全て補助寄りの効果で、月エレメントしか持ちません。
そのため、エレメントは大能力カードや小能力カードで獲得する必要があり、複雑度も最高難度に設定されています。
最大6人プレイに対応
追加の島ボードや存在マーカーなどが同梱されており、本作を導入することで最大6人まで遊ぶことができます。
ただし、元々2~3人程度がベストと言われるゲームのため、多くの人とって6人で遊ぶ機会はあまり無いかもしれません。
既存カード/トークン類の追加
能力カードや荒廃カード、敵対国パネルやシナリオパネルに加えて、第1拡張の『Branch&Claw』で追加されたイベントカードも新しく30枚が追加されます。
特に能力カードとイベントカードの枚数は約2倍になるため、リプレイ性も大きく向上します。
さらに、侵略者駒やダハン駒、『Branch&Claw』で追加された4種のトークンも追加分が同梱されています。
なお、イベントカードについてはこちらの記事をご覧ください。
BADLANDS(荒地)トークンの追加
本作では新たに「BADLANDS(荒地)」トークンが追加されます。
トークンが置かれた土地の侵略者に初めてダメージを与えるとき、トークンの数だけダメージを増加することができます。
ただし、ダハンが受けるダメージも追加されるため、使うタイミングを見計らう必要があります。
初期精霊の固有能力の変更
同梱する「アスペクトカード」を使うことで、精霊の先天能力を全く違うものに変えて遊ぶことができます。
アスペクトカードに対応する精霊は次の4体です。
- 稲妻の迅き一撃×2枚
- 生命に満ちた大地の力×1枚
- 陽光を浴びた大河のうねり×1枚
- 炎のごとく揺らめく影×2枚
BGGにおける評価
世界中のボードゲーム愛好者が集うBGG(Board Game Geek)におけるランキング・評価などは次の通りです。
タイトル | Spirit Island: Jagged Earth |
デザイナー | R. Eric Reuss |
タイプ | 戦略ゲーム |
メカニクス | ハンドマネジメント プレイヤー別固有能力 モジュラーボード 協力ゲーム エリアマジョリティ セットコレクション |
推奨人数 | 1~6人 |
最適人数 | 2~3人 |
原作販売年 | 2020年 |
評判・口コミまとめ
『スピリット・アイランド ひび割れた大地』に関する反応や口コミなどを紹介します。
評判の良い口コミ
導入することでルールが多少複雑になるが、リプレイ性が大きく向上する。
10体もの精霊や大量のカードが追加されるにも関わらず、ゲームバランスは維持されていて素晴らしい。
気になる口コミ
精霊の使い方が複雑になりすぎる。
否定的な口コミはほとんど無く、「精霊増やしすぎ」などの遊びきれない人と思われるコメントが散見されました。
X(旧Twitter)の反応
スピリットアイランド(拡張2つ入り)
— yoroiball (@yoroiball) December 31, 2022
基本は前からやってたけど拡張入りは今年プレイ
基本システムは変わらず、新しくランダム要素となるイベントカード、トークンが5種追加されている。
トークンを駆使し、皆で開拓者を追い払うのは楽しい(*´ω`*)拡張で6人まで遊べるようになったけど機会あるかな… pic.twitter.com/e7iKPpBgBT
「Spirit Island : jagged earth」
— ワトソン (@watson_774) September 13, 2021
最後の使者、ロシア
唯一の最大難易度11
探索者が強く、1人でも立っていれば荒廃は免れない
探索者は破壊しても1体は逃げてしまうので防御が大事だが、荒廃しないと盤面は更に厳しくなる
恐怖デッキに侵略者カードを差し込み対策も万全
精霊達はどう立ち向かうのか pic.twitter.com/pVs71BNlRJ
カードサイズ/スリーブ
『スピリット・アイランド ひび割れた大地』には2種類のカードがあり、それぞれのカードサイズと枚数は次の通りです。
ポーカーサイズ
カードサイズ: | 63×88mm |
カードの枚数: | 153枚 |
スリーブサイズ: | ポーカーサイズ |
ミニユーロサイズ
カードサイズ: | 44×67mm |
カードの枚数: | 8枚 |
スリーブサイズ: | ミニユーロサイズ |
コンポーネント
エラッタ/補足情報
2023年11月18日時点で公開されているエラッタ情報はありません。
最新の情報は公式サイトをご確認ください。
ボードゲームの予約/再販情報
『スピリット・アイランド ひび割れた大地』は12/22に発売予定ですが、12/2時点ではEngames公式サイトでのみ予約受付中です。
価格や販売時期はショップごとに異なるため、最新状況は各サイトにてご確認ください。
スピリット・アイランドの拡張/シリーズ
『スピリット・アイランド ひび割れた大地』は拡張セットのため、遊ぶには基本セットが必要です。
基本セットやその他の拡張については以下の記事をご覧ください。
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