
『スパイシー』は、カードの「数字」と「スパイス(唐辛子・ワサビ・コショウ)」を駆使して、嘘の応酬を楽しむブラフ系カードゲームです。
2021年にはドイツ年間ゲーム大賞の推薦リストにも選ばれた注目作です。
もともと3匹のトラが世界一辛い料理で勝負をしていたものの、誰もがイカサマを始めたため、最終的にはカードゲームで決着をつけることになった……というユニークな背景ストーリーも魅力。
シンプルなルールながら、「どの情報がウソか?」を見破るスリルと駆け引きが味わえる作品です。
この記事では、本作のルール概要や遊び方、実際にプレイした方々の評価をもとに、その魅力をわかりやすく解説します。
スパイシーの基本情報
本作の基本情報/商品概要は次の通りです。
| タイトル | スパイシー |
| メーカー | ケンビル |
| プレイ人数 | 2~6人 |
| プレイ時間 | 15分 |
| 対象年齢 | 8歳以上 |
| デザイナー | Zoltán Győri |
| 発売日 | 2021年9月17日 |
| 定価 | 2,200円(消費税10%込) |
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| スパイシー | ||
| 2~6人 | 15分 | 8歳以上 |
| 裏向きに出されたカードとともに宣言される「数字」と「スパイス」の真偽を見破るブラフゲーム。 | ||
コンポーネント
『スパイシー』のコンポーネント/内容物は次の通りです。

内容物の一覧をみる
・スパイシーカード:100枚
・トロフィーカード:3枚
・世界の終わりカード:1枚
・辛さ百倍!カード:6枚
・ルールブック:1冊
スパイシーの概要と遊び方
ゲームの目的
『スパイシー』は、トランプの「ダウト」のように、時には嘘をつきながらカードを出して手札を減らしていくカードゲームです。
プレイヤーはブラフ(嘘)を上手く使い、他のプレイヤーを出し抜きながら手札のカードをすべて使いきり、より多くの得点を獲得して勝利を目指します。
ゲーム中、手札をすべて出し切ることに成功すると、10点の価値がある「トロフィーカード」を1枚獲得できます。
トロフィーカードを2枚獲得するか、ゲーム終了時にもっとも多くの得点を獲得したプレイヤーが勝者となります。

ゲームの進行
カードには1~10の数字に加えて、チリ・ワサビ・コショウの3種類のスパイスのどれかが描かれています。
プレイヤーは6枚のカードを手札に持ち、スタートプレイヤーから順番にスパイスと数字を宣言しながら1枚ずつ裏向きにカードを出していきます。
宣言する内容は、スタートプレイヤーと同じスパイスかつ、1つ前の宣言より大きな数字を宣言しなければいけませんが、宣言の内容は嘘でも構いません。
「ワサビの7」を「チリの5」や「コショウの7」など、スパイスと数字を偽った内容で宣言してカードを出すことができます。

宣言の内容が嘘だと思ったプレイヤーは、「チャレンジ」でスパイスと数字のどちらが嘘であるかを宣言します。
チャレンジに成功して嘘を言い当てた場合はそのプレイヤーが、チャレンジに失敗した場合はカードを出したプレイヤーが、場の全てのカードを勝利点として獲得します。
「ワザビの5」の宣言に対して、チャレンジで「数字の5」が嘘であることを宣言します。
実際に場に出たカードが「コショウの5」であった場合、宣言自体が嘘であったとしてもチャレンジ失敗となり、カードを出したプレイヤーが勝利点を獲得します。
ゲームの終了と勝利条件
以下のいずれかの条件を満たしたとき、ゲームは即座に終了となります。
- 誰かが2枚目のトロフィーを獲得したとき
- 3枚すべてのトロフィーが配られたとき
- 山札から「世界の終わりカード」が現れたとき
ゲーム終了時点で、トロフィーを2枚持っているプレイヤーが勝者となります。
そうでない場合は、それまでに獲得したカードやトロフィー、手札に残ったカードの枚数から合計得点を計算し、最終的に最も得点の高いプレイヤーが勝者となります。

本作には、基本ルールに加えて、全6種類のヴァリアントルールを適用する「辛さ百倍!カード」が収録されています。

BGGにおける評価
世界中のボードゲーム愛好者が集うBGG(Board Game Geek)におけるランキング・評価などは次の通りです。
プレイヤーの感想・評価まとめ
ゲームに対するボードゲーマーの声や、実際にプレイしたユーザーの感想を紹介します。
Xのツイート
ここでは、本作に関するX(旧Twitter)での投稿をピックアップして紹介します。
プレイヤーの感想・評価まとめ
BGGなどに寄せられている実際のレビューをもとに、肯定的なコメントや否定的なコメントを要約して紹介します。
✅ 肯定的なコメントと評価
| アートワークとテーマが魅力的 | 「アートが美しく、テーマもユニーク」「豪華な金箔カードで手に取りたくなる」「東洋風の猫×スパイスの世界観が独特」といった視覚面の評価が多く見られました。 特に「美しさに惹かれて購入した」「子どもがテーマに惹かれて遊んでくれた」という声も。 |
| ルールが簡単で初心者にやさしい | 「ルール説明が簡単」「すぐに遊べる」「誰にでも教えやすい」といった意見が多く、初めてボードゲームをする人でも参加しやすい点が好評です。 「小学生とも楽しめた」「親子で遊べる」といったレビューもありました。 |
| ブラフと読み合いの心理戦が楽しい | 「嘘をつくか、真実を言うかの選択にドキドキする」「数字とスパイスのどちらかしか指摘できないのが絶妙」「挑む側にも緊張感がある」など、読み合いの要素に楽しさを感じる意見が多く寄せられています。 |
| パーティー・ファミリー向けとして優秀 | 「どの年代とも盛り上がれる」「飲み会やちょっとした空き時間に最適」「笑いが絶えない」といった、気軽に遊べる点を高く評価する意見が多く、「メインではないけど絶対に持っていきたいゲーム」として重宝されています。 |
❌ 否定的な感想と注意点
| 運の要素が強いと感じる人も | 「運ゲーすぎる」「50%の賭け」「読みより確率」といった指摘が散見されました。 特に「読み合いが成立しにくい」「結局は当てずっぽうになりがち」との不満の声も一部にあります。 |
| プレイが単調になりやすい | 「繰り返し遊ぶと飽きる」「展開がワンパターン」という意見が複数見られ、特に同じメンバーで何度もプレイすると「バリエーション不足」を感じるという指摘がありました。 |
| チャレンジルールに賛否 | 「数字かスパイス、片方しか指定できないのがもどかしい」「勝負が結局50%に落ち着く」「嘘をついても1要素だけ合わせておけば逃げ切れる」など、チャレンジ方式のルールをやや物足りなく感じる人も。 |
カードに合うスリーブ
『スパイシー』のカードサイズと枚数、それに合うスリーブは次の通りです。
| カードサイズ | 56×87mm |
| カードの枚数 | 110枚 |
| スリーブサイズ | ボードゲームサイズ |
ボードゲームサイズ用のスリーブをみる
ボードゲームサイズ用のスリーブを4種類紹介します。
①ホビーベース ボードゲームサイズ・ハード
| タイプ | サイズ/厚み | 入数 |
|---|---|---|
| ハード | 58.5×90mm/0.1mm | 50枚 |
②ホビーベース ボードゲームサイズ・ソフト
| タイプ | サイズ/厚み | 入数 |
|---|---|---|
| ソフト | 58×89mm/0.05mm | 100枚 |
③Engamesスリーブ アメリカンサイズ・ハード
| タイプ | サイズ/厚み | 入数 |
|---|---|---|
| ハード | 58×89mm/0.1mm | 100枚 |
④Engamesスリーブ アメリカンサイズ・ソフト
| タイプ | サイズ/厚み | 入数 |
|---|---|---|
| ソフト | 58×89mm/0.05mm | 100枚 |
シリーズ作品
スイート&スパイシー
2023年3月に発売された『スパイシー』のリメイク作で、アートワークが可愛らしい猫のデザインになりました。
また、『スパイシー』に収録されていたヴァリアントルール「辛さ百倍!カード」が無くなった代わりに、「両方なんでもルール」が収録されています。

| スパイシー | ||
| 2~6人 | 15分 | 8歳以上 |
| 裏向きに出されたカードとともに宣言される「数字」と「スパイス」の真偽を見破るブラフゲーム。 | ||

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