【ボドゲ紹介】白鷺城／ホワイト・キャッスル 対決｜世界観はそのままに遊べる2人専用の独立拡張セット【ルール・評価・感想まとめ】

ゲームの進行

ゲームは、各プレイヤーが持つ6個の石灯トークンをすべて使い切るまで続きます。互いに交互に手番を繰り返し、両者がすべての石灯を配置し終えた時点でゲームは終了します。

ゲームは「往路」と「復路」の2つのフェーズで構成されます。

往路では、各プレイヤーが交互に石灯トークンを1つずつボード上に配置し、対応するアクションを実行します。

すべてのトークンを置き終えたら、復路としてそのトークンを1つずつ回収していき、往路と同じアクションを再度発動します。

配置する場所と回収の順序が戦略に直結する、2段構えの読み合いが本作の魅力です。

● 影響カードを取得・強化する

資金（銭）や資源を支払い、新たな影響カードを獲得するか、すでに持っているカードを裏返して強化します。
影響カードは特殊効果や、ゲーム終了時に得点をもたらすアイコンを備えており、戦略の核となります。

● 庭園・訓練所に印を配置する

獲得した資源を消費し、庭園や訓練所といったエリアに自分の一族の「印」トークンを配置します。
配置することで即時の報酬を得られるほか、対応するアイコン（旗・刀・兜）を入手でき、ゲーム終了時の得点にも大きく関わります。

● 廷臣を移動させる

自分の廷臣コマを、宮廷内に設けられた「位階タイル」のルート上で昇進させます。
廷臣をより高位へと進ませることで、報酬を得たり得点倍率を上げたりできるうえ、最終得点にも強く影響します。両プレイヤーは異なるルートを進むため、展開にも個性が出ます。

● ポルトガル人と交易する

手持ちの資源や通貨を支払い、ポルトガルとの交易によって「舶来品タイル」を入手します。
これらの交易品は、ゲーム終了時に独自の得点条件を持ち、他のアイコンとの組み合わせによって大量得点を狙うことも可能です。

補足ルール・備考

石灯カードとコンボ効果

各プレイヤーは、自分の石灯トークンに対応する「石灯カード」を所持しています。
これらのカードには特殊効果が記されており、石灯トークンを配置するたびに自動的にその効果が発動します。
たとえば「追加の資源を獲得する」「特定のアクションを割引で実行できる」など、その内容は多彩です。
アクション本体と石灯カード効果の組み合わせにより、一手で複数の効果が連鎖し、爽快なコンボが生まれます。

アクション配置の入れ替え

ゲーム中、「配置転換タイル」を使用することで、盤面上のアクション配置（アクションタイルの位置）を一時的に入れ替えることができます。
この入れ替えは、自分にとって有利な組み合わせを生んだり、相手の計画を崩す手段としても機能します。
まさに宮廷の裏で策略をめぐらせるように、機を見て使えば形勢を逆転させる一手となるでしょう。

アイコンと得点計算

プレイヤーは、ゲーム中に4種類のアイコン（旗・刀・兜・折り紙）を集めていきます。
これらはゲーム終了時に得点へと変換され、それぞれに異なる加点ルールが設定されています。

• 旗：廷臣の昇進による倍率に応じて得点化
• 刀・兜：訓練所の印の配置状況に応じたセットコレクションで得点
• 折り紙：青と白の折り紙の組み合わせ数（乗算）によって得点化

得点効率を考えながらバランスよく集めるか、特定のアイコンに集中するかはプレイヤー次第です。

ゲームの終了と勝利条件

ゲームは、両プレイヤーがすべての石灯トークンを使い切り、これ以上アクションを実行できなくなった時点で終了します。

ゲーム終了時、以下の項目を集計し、合計得点の高いプレイヤーが勝者となります。

• 影響カードによる得点（強化済みカードのみ有効）
• 配置した印のボーナス点（庭園・訓練所）
• 位階（廷臣）による旗アイコンの倍率得点
• 折り紙、舶来品の得点
• 所持資源や未使用の銭・家紋の端数得点（5つで1点など）