
『シネマポップコーン』は、映画館の館長となり、自分の映画館を経営して映画好きな観客の心をつかむことを目指すボードゲームです。
プレイヤーは上映作品を厳選し、シアターの設備を整えて観客を呼び込み、客席を満席にすることに挑戦します。
ジャンル別に色分けされた映画カードと客ポーンを組み合わせてアクションを発動するバッグビルド形式が特徴で、効率的にコンボをつなげながら映画館を発展させ、獲得したポップコーン(勝利点)の数を競います。
ゲーム中に登場する映画カードには、実在の映画を思わせるパロディが満載で、映画ファンなら思わずニヤリとしてしまう演出も魅力です。
この記事では、本作のルール概要や遊び方、プレイした方々の評価をもとに、その魅力を徹底解説します。
シネマポップコーンの基本情報
本作の基本情報/商品概要は次の通りです。
タイトル | シネマポップコーン |
メーカー | ホビージャパン |
プレイ人数 | 2〜4人 |
プレイ時間 | 60分 |
対象年齢 | 10歳以上 |
デザイナー | Victor Saumont |
発売日 | 2025年7月 |
定価 | 5,940円(消費税10%込) |
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シネマポップコーン | ||
2〜4人 | 60分 | 10歳以上 |
映画館経営をテーマにしたバッグビルド×タブロービルドゲーム。上映中の映画や座席、バッグから引いた観客などが連動し、戦略的にコンボを組み立てながら効率的に得点を伸ばしていきます。 |
コンポーネント
『シネマポップコーン』のコンポーネント/内容物は次の通りです。

内容物の一覧をみる
・映画カード:48枚
・映画館ボード:4枚
・布袋:4つ
・ポップコーンバケット:4個
・シアタータイル:28枚
・賞カード:26枚
・客ポーン:60個
・シアタートロフィー:2つ
・開始プレイヤーマーカー:1個
・映画タイル:2枚
・広告ボード:1枚
・広告トークン:12個
・$トークン…いっぱい!
・ポップコーントークン…とにかくいっぱい!
シネマポップコーンの概要と遊び方
目的
各プレイヤーは自分の映画館を運営し、来場した観客を満足させて、できるだけ多くのポップコーン(=勝利点)を獲得することを目指します。
ポップコーンは、主に映画の上映によって発動するアクションの結果として得られ、ゲーム終了時に最も多くのポップコーンを集めたプレイヤーが勝者となります。

ゲームの進行
ゲームは全9ラウンドで進行し、各ラウンドは主に「購入と準備フェイズ」と「上映フェイズ」の2つで構成されます。
購入と準備フェイズ
まず「購入と準備フェイズ」では、プレイヤーが順番に1回ずつ、以下のいずれかのアクションを実行できます。
- 新しい映画カードの購入(上映作品の入れ替え)
- シアター(座席エリア)の拡張
あわせて、前ラウンドで配置した広告トークンを回収し、再配置することも可能です。
広告トークンを活用することで、特定の色の客ポーンを自分の袋に加えたり、不要な観客を他プレイヤーの袋へ移したりと、上映フェイズでの展開を有利に調整できます。

上映フェイズ
続く「上映フェイズ」では、各プレイヤーが自分の袋から客ポーンを、現在の人気度(観客動員数)に応じた数だけ引いて、シアターの座席マスへ自由に配置します。
映画カードと客ポーンはそれぞれジャンルごとに色分けされており、観客の色と映画カードの色が一致していれば、そのカードに書かれたアクションが即座に発動します。
同様に、座席の色と観客の色が一致した場合も、その座席マスの効果を得られます。うまく配置できれば、1人の観客で「映画カード+座席」の2つの効果を同時に得られることもあります。

映画カードによるアクションには以下のような種類があります。
- 映画カードの購入に使える資金($)の獲得
- 人気度(観客動員数)の上昇
- 広告トークンの配置
- ポップコーン(勝利点)の獲得 など
これらの効果を活用して映画館を発展させ、より多くのポップコーンの獲得を目指していきます。

ただし、上映中の映画カードは、ラウンドを重ねるごとに話題性が失われ、使えるアクション効果が徐々に減少していきます。
最終的には効果がすべて使えなくなってしまうため、適切なタイミングで新作に入れ替える判断も重要となります。
ゲームの終了と勝利条件
ゲームは一定のラウンドを終えたのち、「ファイナル上映」のタイミングで終了します。
最終ラウンドが終わったら、各プレイヤーは以下の要素に基づいてポップコーン(勝利点)を集計し、最も多くのポップコーンを獲得したプレイヤーが勝者となります。
- ゲーム中に獲得したポップコーン・トークンの合計
- 所持金の換算:残ったお金は、$5につき1ポップコーンとして得点化
- シアタートロフィー:自分の映画館に最も多く投資したプレイヤーに追加得点。
- 賞カードの達成:条件を満たした目標カードに応じたボーナスポップコーンを獲得

BGGにおける評価
世界中のボードゲーム愛好者が集うBGG(Board Game Geek)におけるランキング・評価などは次の通りです。
プレイヤーの感想・評価まとめ
ゲームに対するボードゲーマーの声や、実際にプレイしたユーザーの感想を紹介します。
映画館経営をテーマにした本作には、「まるで館長になった気分」といった没入感や、実在の映画を思わせるパロディへの好意的な声が寄せられています。
一方で、プレイ時間の長さやランダム性を気にする意見もあり、プレイヤーによって評価が分かれる一面も見られました。
Xのツイート
ここでは、本作に関するX(旧Twitter)での投稿をピックアップして紹介します。
プレイヤーの感想・評価まとめ
BGGなどに寄せられている実際のレビューをもとに、肯定的なコメントや否定的なコメントを要約して紹介します。
✅ 肯定的なコメントと評価
テーマとメカニクスの融合が秀逸 | 映画館経営のテーマと、バッグビルドや座席配置などのメカニクスがしっかり噛み合っている。プレイ中に「本当に館長になった気分」を味わえるとの声もあります。 |
ユーモアとアートワークの魅力 | 映画カードのパロディやポップなビジュアルが秀逸で、映画ファンにはたまらない。思わず選びたくなるカードが多いとの声も。 |
プレイ感のテンポと構成 | 同時処理がゲーム展開を軽快にし、意外とテンポよく進むと好評。 セットコレクションとマネジメント要素のバランスも良好です。 |
思考と戦略の幅 | 観客の色・座席・映画ジャンルの一致によるアクション誘発が悩ましく、程よい思考の深さがある。「軽すぎず、重すぎない」の声が複数見られました。 |
❌ 否定的な感想と注意点
ゲーム時間が長く感じられる | 特に4人プレイ時、ルールは軽めでも2時間近くかかることがあり、ゲーム内容に対してやや冗長に感じるとの意見があります。 |
ランダム性が強い | バッグビルドによる観客コマの引き運、映画カードや目標の引きも影響が大きく、計画が狂いやすいという指摘があります。 |
インタラクションの薄さ | 観客の奪い合い要素はあるものの、基本は「自分の劇場を回す」個人ゲームになりがちで、他プレイヤーとの絡みが少ないという声もありました。 |
カードに合うスリーブ
『シネマポップコーン』には複数種類のカードが含まれていますが、記事執筆時点では対応するカードサイズやスリーブの情報は確認できていません。
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