
むかしむかし──すべてのおとぎ話が詰まった魔法の本が舞台のカードゲームが『オトギドラフト』です。
プレイヤーはおとぎ話の世界に飛び込み、登場人物カードをドラフトで仲間に加え、手札の数字を競う勝負に挑み、仲間たちの力で物語を完成へ導きます。
ルールはシンプルでプレイ時間も30分と短めながら、ドラフトの戦略性、トリックテイキングの駆け引き、キャラクター能力のコンボが絡み合い、濃密なプレイ体験が味わえます。
どの仲間を選ぶかによって物語の展開は大きく変化し、カード運次第では思い通りにいかないこともありますが、毎ゲーム異なる物語が生まれるリプレイ性も魅力です。
ゲーム終了時に最も多くの勝利点を獲得したプレイヤーが、最高の物語の語り手として勝者となります。
この記事では、『オトギドラフト』のルールや遊び方、プレイ感、レビュー評価を詳しく解説します。
オトギドラフトの基本情報
本作の基本情報/商品概要は次の通りです。
| タイトル | オトギドラフト |
| メーカー | CMON JAPAN |
| プレイ人数 | 2~6人 |
| プレイ時間 | 30分 |
| 対象年齢 | 10歳以上 |
| 発売日 | 2025年10月23日 |
| 定価 | 2,420円(消費税10%込) |
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| オトギドラフト | ||
| 2~6人 | 30分 | 10歳以上 |
| おとぎ話のキャラクターを集めて物語を完成させる3章構成のカードゲーム。ドラフトとトリックテイキングが融合し、短時間で濃密な駆け引きとコンボが楽しめます。 | ||
コンポーネント
『オトギドラフト』のコンポーネント/内容物は次の通りです。

内容物の一覧をみる
・カード:50枚
・木製得点トークン:115個(宝石・ハート・星)
・ルールブック:1部
・プロモカード「ランプの魔神ジニー」:1枚(初回特典)
オトギドラフトのルールと遊び方
目的
プレイヤーはおとぎ話の語り手となり、仲間となる登場人物カードを集めて物語を紡ぎ、最終的な勝利点を競います。
『オトギドラフト』は「第I章:仲間を選ぶ」「第II章:勝負を繰り広げる」「第III章:物語を完成させる」の3つの章から成り立っており、第I章で手札の仲間を選び、第II章で数字勝負を行い、第III章で能力を発動させて得点を加算します。
勝利点は、トリック勝利の星トークンに加え、カード能力で得るハートや宝石、仲間カード同士の組み合わせによるボーナスから得られます。ゲーム終了時に最も多くの勝利点を獲得したプレイヤーが勝者です。

ここからは具体的な遊び方について紹介します。詳しい内容は以下のボタンからご覧ください。
詳しいゲームの進行を見る
ゲームの進行
ゲームは全3章(チャプター)で進行し、第III章まで終えた時点で物語が完成します。
各章での進行内容を以下に概要します。
全員に8枚のキャラクターカードを配り、そのうち1枚を選んで自分の前に伏せて置きます。残りのカードは左隣のプレイヤーに渡し、右隣から新しいカードを受け取ります。
この手順を繰り返し、合計7枚のカードを選んだら、残った1枚は箱に戻します。
カードを選ぶ段階からコンボを意識するのが重要となります。ペアや特定のキャラクタータイプを揃えることで後の章で大きな得点が狙えます。

最初の手番プレイヤー(最後にウサギを見た人)が1枚カードを公開し、以降は時計回りに1枚ずつ出していきます。
もっとも数字の大きいカードを出したプレイヤーがそのトリックの勝者となり、「星トークン(2点)」を1つ獲得します。
続いて、プレイしたカードの能力を確認します。条件を満たしていれば「ハート(1点)」や「宝石(0.5点)」トークンを得られます。
プレイしたカードは自分の前に公開して並べ、手札からは除外します。勝ったプレイヤーが次のトリックを開始します。
本作のトリックはスート/フォローの縛りなし。数字比較+カード能力の相互作用が主軸です。

全員がすべての手札カードをプレイしたら、任意の順番でカードの効果を発動して得点を加算します。
カード同士の組み合わせ(例:ヘンゼル+グレーテル、ジャック+巨人など)や特定タイプの所持数に応じてボーナスを得られます。
また、全員が得た宝石トークンを比較し、「最も多く宝石を持つプレイヤー」は追加で4つの宝石トークンを獲得します。
カードやトークンの効果をすべて解決したら、ゲームは終了です。

ゲームの終了と勝利条件
ゲーム終了後、全員が集めたトークンを得点換算します。
- 星トークン:1個=2点
- ハートトークン:1個=1点
- 宝石トークン:2個で1点(端数切り捨て)
合計点が最も高いプレイヤーが勝者となります。同点の場合は、ゲーム中にプレイしたカードの中で最も高い数値のカードを出していたプレイヤーが勝利します。
プレイヤーの感想・評価まとめ
ゲームに対するボードゲーマーの声や、実際にプレイしたユーザーの感想を紹介します。
X(旧Twitter)の反応
ここでは、本作に関するX(旧Twitter)での投稿をピックアップして紹介します。
その他のXの反応を表示する
プレイヤーの感想・評価まとめ
BGGに寄せられたレビューをもとにした意見と、ゲームの特徴から推測されるプレイ感をあわせて紹介します。
✅ 肯定的なコメントと評価
| おとぎ話の世界観とアート | 童話の登場人物が多数登場する世界観と、魅力的なイラストが高く評価されています。 「家族で遊ぶのにぴったり」「お気に入りのキャラクターを集めるのが楽しい」といった声があります。 |
| ドラフトとトリテの融合 | カードドラフトで手札を作り、その手札でトリックテイキングを行う三章構成のシステムが新鮮と好評です。 「短時間でドラフトとトリテ両方を味わえるのがユニーク」「構成がシンプルで教えやすい」といった評価が寄せられています。 |
| 能力コンボの爽快感 | カードの組み合わせによって得点が倍増する瞬間に爽快感があると評判です。 「コンボが決まると気持ちいい」「短時間ながら考えどころが多い」との声が多く見られます。 |
| バリエーションとリプレイ性 | 50枚すべてが異なる効果を持つカードによって、毎回展開が変化し飽きにくいと好評です。 「毎回違う物語が生まれる」「軽量級でも繰り返し遊びたくなる」との意見が多くあります。 |
| プレイ人数の幅広さ | 2〜6人まで対応し、特に4〜5人プレイ時が最も盛り上がるとの意見が多いです。 「テンポが良く、軽快に遊べるファミリー向けカードゲーム」として支持されています。 |
❌ 否定的な感想と注意点
| 運要素とカード配分 | ドラフト段階で狙ったカードが来ない、またはコンボ相手が未使用の山札に残ることがあり、運要素を指摘する声があります。 「欲しいカードが来ないと得点が伸びない」「特定ペアが出ないと能力が活きない」といった意見もあります。 |
| 2人プレイ時の煩雑さ | 2人で遊ぶ場合はゴースト(仮想プレイヤー)を扱う必要があり、手間がかかるとの声があります。 「2人でも遊べるが、4〜5人の方が自然でバランスが良い」との指摘が多いです。 |
| 得点計算の分かりづらさ | 宝石トークンの「2個で1点」ルールなど、初回プレイ時に少し混乱するとの意見があります。 「得点換算が細かく、慣れるまで分かりづらい」といったコメントが見られます。 |
| トリック感の薄さ | 「スート(マーク)やフォローの概念がないため、トリテ感は薄い」との声もあります。 ただし一方で「トリテが苦手でも楽しめる」と肯定的に捉えるレビューも見られました。 |
BGGにおける評価
世界中のボードゲーム愛好者が集うBGG(Board Game Geek)におけるランキング・評価などは次の通りです。
| タイトル | 3 Chapters |
| タイプ | |
| カテゴリ | |
| メカニズム | |
| 推奨人数 | 3~6人 |
| 最適人数 | 4~5人 |
| 原作販売年 | 2024年 |
カードに合うスリーブ
『オトギドラフト』のカードサイズと枚数、それに合うスリーブは次の通りです。
| カードサイズ | 56×87mm |
| カードの枚数 | 50枚 |
| スリーブサイズ | ボードゲームサイズ |
ボードゲームサイズ用のスリーブをみる
ボードゲームサイズ用のスリーブを4種類紹介します。
①ホビーベース ボードゲームサイズ・ハード
| タイプ | サイズ/厚み | 入数 |
|---|---|---|
| ハード | 58.5×90mm/0.1mm | 50枚 |
②ホビーベース ボードゲームサイズ・ソフト
| タイプ | サイズ/厚み | 入数 |
|---|---|---|
| ソフト | 58×89mm/0.05mm | 100枚 |
③Engamesスリーブ アメリカンサイズ・ハード
| タイプ | サイズ/厚み | 入数 |
|---|---|---|
| ハード | 58×89mm/0.1mm | 100枚 |
④Engamesスリーブ アメリカンサイズ・ソフト
| タイプ | サイズ/厚み | 入数 |
|---|---|---|
| ソフト | 58×89mm/0.05mm | 100枚 |

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