
『オラパ・マイン』は、世界最大級のダイヤモンド鉱山を舞台に、プレイヤー同士が超音波を手がかりに、隠された宝石の位置を推理していくボードゲームです。
2~5人プレイに対応し、目に見えない超音波が宝石に当たることで色を変化させるというテーマに基づいた仕組みを活かしながら、盤上の情報を少しずつ解き明かしていく推理ゲームとなっています。
情報を少しずつ読み解いていく過程には、論理と直感を駆使する面白さがあり、繰り返し挑戦したくなる中毒性と、推理が的中したときの爽快感をあわせ持った作品です。
この記事では、本作のルール概要や遊び方、プレイした方々の評価をもとに、その魅力を徹底解説します。
本作はBGA(Board Game Arena)でもプレイできます。
オラパ・マインの基本情報
本作の基本情報/商品概要は次の通りです。
タイトル | オラパ・マイン |
メーカー | アークライト |
プレイ人数 | 2〜5人 |
プレイ時間 | 20分 |
対象年齢 | 8歳以上 |
デザイナー | Junghee Choi Wanjin Gill |
発売日 | 2025年8月8日 |
定価 | 3,520円(消費税10%込) |
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オラパ・マイン | ||
2〜5人 | 20分 | 8歳以上 |
超音波の反射結果から宝石の位置と配置を推理する協力型推理ボードゲーム。超音波が宝石に当たることで色を変え、得られるヒントをもとに正解を導き出します。 |
コンポーネント
『オラパ・マイン』のコンポーネント/内容物は次の通りです。

内容物の一覧をみる
・鉱山ボード:2枚
・ついたて:5枚
・宝石:2セット(各7個)
・分析シート:1冊
・ルール説明書:1枚
オラパ・マインの概要と遊び方
目的
このゲームの目的は、相手の鉱山ボードに隠されたすべての宝石の「位置」と「向き」を正確に推理し、的中させることです。
プレイヤーは超音波トークンの反射結果や盤面上の情報をもとに、少しずつ相手の鉱山の構造を読み解いていきます。
ゲーム中、任意のタイミングで「解答シート」に予想を記入して提出することができ、すべての内容が正解していればその時点で即勝利。
不正解だった場合は即座に敗北となるため、正確性と提出するタイミングの見極めが重要になります。

ゲームの進行
出題者と探査者の役割をプレイヤーが交互に担いながら、相手の鉱山ボードに隠された宝石の位置と形状を推理していきます。
プレイ人数によってルールの一部が変化しますが、基本的な流れは共通しています。
2人プレイの場合、ゲームは以下の通り進行します。
- 【2人プレイでの遊び方】
両プレイヤーが「出題者」と「探査者」の両方を担当し、それぞれが鉱山ボードに宝石を配置します。
配置は7ピースあるうちの赤1、黄1、青1、白2の計5個を使用し、指定されたルールに従って鉱山ボード上に配置します。
画像引用元:BoardGameGeek ゲーム中は交互に質問(探査)を行い、相手の宝石配置を推理していきます。
- 超音波の発射(質問)
盤面の任意の場所から超音波を放った場合に、「何色で出てくるか」「何回跳ね返って出てくるか」を質問します。
質問と回答の例- Gから超音波を発射した場合、どんな色で出ますか?
Lの位置から、黄色で出ます。
- 15から超音波を発射したら、何回跳ね返ってどこから出ますか?
3 回跳ね返って、8から出ます。
- 反射と色の変化
超音波は透明から始まり、白・赤・黄・青の宝石に当たるたびに色が変化します。
さらに、複数の宝石に跳ね返った場合は、組み合わせによって様々な色に変化します。
組み合わせによる色の変化の詳細は、ついたてに描かれているため、ゲーム中に何色になるのかを考える心配はありません。
- 情報の記録と推理
得られた情報をもとに、解答シートに記録しながら宝石の位置や組み合わせを推理していきます。
画像引用元:BoardGameGeek
3~5人プレイ時は、出題者を1名選び、そのプレイヤーが鉱山ボードに宝石を配置します。
出題者は超音波の反射結果を回答する役に徹し、推理には参加しません。その他のプレイヤーは探査者として同一の鉱山に対して推理を進め、誰か1人が正解すればゲーム終了となります。
ゲームの終了と勝利条件
ゲームは以下のいずれかで終了します。
- 正解による勝利
任意のタイミングで解答シートを提出し、相手の鉱山ボード上の全ての宝石の「位置」と「配置の向き」が完全に正しければ、そのプレイヤーの勝利となります。
- 不正解による敗北
提出された解答が一部でも誤っていた場合、そのプレイヤーは即座に敗北し、ゲームから脱落します。2人プレイではその時点でゲーム終了となります。
エクスパンションによるバリエーションルール
本作には、基本ルールのほかに「ダイヤモンド・エクスパンション」と「ブラックボディ・エクスパンション」が用意されています。
ダイヤモンド・エクスパンションでは、透明色の宝石を追加で鉱山に配置します。透明な宝石は、超音波を反射しますが、色は変化しません。
ブラックボディ・エクスパンションでは、黒色の宝石が加わります。黒色の宝石は当たった超音波を反射せずに消滅させる高難易度モードです。

BGGにおける評価
世界中のボードゲーム愛好者が集うBGG(Board Game Geek)におけるランキング・評価などは次の通りです。
プレイヤーの感想・評価まとめ
ゲームに対するボードゲーマーの声や、実際にプレイしたユーザーの感想を紹介します。
「シンプルかつ独創的な推理システム」や「2人プレイでの高い完成度」などが高く評価される一方で、「繰り返しプレイで単調に感じる」「複数人プレイ時の不公平感」などを指摘する声も見られました。
Xのツイート
ここでは、本作に関するX(旧Twitter)での投稿をピックアップして紹介します。
プレイヤーの感想・評価まとめ
BGGなどに寄せられている実際のレビューをもとに、肯定的なコメントや否定的なコメントを要約して紹介します。
✅ 肯定的なコメントと評価
2人プレイに最適化されている | 2人プレイでは交互に質問と推理を楽しむことができ、「純粋な推理対決として完成されている」と高評価です。 |
徐々に盤面が見えてくる過程が快感 | 最初は何もわかりませんが、数ターンで全体像が見えてくるゲーム性について、「盤面がつながる快感がある」との意見が寄せられています。 |
軽量だが高い論理性とひらめき | プレイ時間は短いが、論理的で濃密な内容。 「短時間でしっかり脳を使える」「軽量級で満足度が高い」との声も。 |
❌ 否定的な感想と注意点
出題者の役割が受動的で退屈 | 3人以上で遊ぶ場合、出題者が情報を返すだけの役割になりがちで「ゲームに参加している感じがない」との指摘が複数見られます。 |
マルチプレイで後手有利になりやすい | 複数人プレイでは、全員が同じ情報を得るため、最後のプレイヤーが有利になると感じる意見もあります。 |
人的ミスや情報ミスによりゲームが破綻する | 反射や色の処理に間違いがあると正解にたどりつけず、プレイが破綻します。 「アプリなどで自動化してほしい」との声も。 |
繰り返しで飽きやすい | 繰り返すと仕組みに慣れてしまい「1プレイで十分」「意外と運ゲーに感じる」などの意見が一部で見られました。 |
カードに合うスリーブ
『オラパ・マイン』にカード型のコンポーネントは含まれていないため、スリーブは必要ありません。
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