
『シティーズ(Cities)』は、世界の名だたる都市を舞台に、市議会の要望を満たす街づくりを競う都市開発ボードゲームです。
プレイヤーは建築業者となり、ワーカープレイスメントでリソースを獲得し、自分の都市ボード上にタイルや建物コマを配置して、理想の都市を築いていきます。
パターンビルディングや達成目標といった戦略性も楽しめる本作は、2024年ゴールデンギーク賞ライトゲーム部門にノミネートされ、ドイツ年間ゲーム大賞2025の推薦リストにも選ばれた注目作です。
この記事では『シティーズ』のルール概要や遊び方、評価・口コミをもとに、その魅力をわかりやすく解説します。
シティーズの基本情報
本作の基本情報/商品概要は次の通りです。
タイトル | シティーズ |
メーカー | アークライト |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 45分 |
対象年齢 | 10歳以上 |
デザイナー | Phil Walker-Harding, Steve Finn |
発売日 | 2025年7月11日 |
定価 | 5,940円(消費税10%込) |
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シティーズ | ||
2~4人 | 45分 | 10歳以上 |
労働者コマでタイルやカードをドラフトし、自分だけの都市を作るタイル配置&都市開発ボードゲーム。都市ごとの目標を競いつつ、建物や公園を配置して最高の街区の完成を目指します。 |
コンポーネント
『シティーズ』のコンポーネント/内容物は次の通りです。

内容物の一覧をみる
・ゲーム盤:1枚
・達成ボード:4枚
・建物コマ:100個
・都市タイル:32枚
・得点カード:32枚
・労働者コマ:32個
・達成リング:12本
・開始都市タイル:4枚
・早見表カード:4枚
・VPマーカー:4個
・特徴タイル:48枚
・親マーカー:1個
・布袋:1枚
・ルール説明書:1冊
シティーズの概要と遊び方
目的
プレイヤーは都市開発を担う建築業者として、自分の「開発地域」に建物や公園、水辺などを配置し、都市の発展を目指します。
得点は、共通の都市目標(達成条件)や、ゲーム中に獲得した得点カードに記された条件を達成することで得られます。
建物の高さや色の組み合わせ、特定の区画の種類や大きさ、配置した娯楽施設やモニュメントなど、多彩な要素がスコアに影響します。
ゲーム終了時に最も多くの得点を獲得していたプレイヤーが、最も優れた都市を築いた勝者となります。

ゲームの進行
各プレイヤーは、ゲーム開始時に8つの都市(ニューヨーク、リオデジャネイロ、シドニーなど)から1つを選び、その都市固有の達成ボードを使用します。

ゲームは8ラウンド(2人プレイ時は4ラウンド)で進行し、ラウンド開始時には、中央ボード上に以下のリソースが並べられます。
- 得点カード(4枚中3枚は表向き、1枚は裏向き)
- 都市タイル(4枚中3枚は表向き、1枚は裏向き)
- 特徴タイル(6枚中5枚は表向き、1枚は裏向き)
- 建物コマ(ランダムに配置)

スタートプレイヤーから時計回りに手番を行い、手番では中央ボード上の対応するマスに自分の労働者コマを配置することで、いずれかのリソースを獲得します。
なお、各プレイヤーは1ラウンドにつき各列に原則1回ずつ(2人プレイ時は各列2回ずつ)しか労働者コマを配置することができません。
1ラウンドに、各種1つずつのリソースしか獲得できないため、リソースを取る順番やタイミングが重要となります。
取得したリソースごとの処理は以下の通りです。
得点カード
カードを1枚取得し、自分の前に表向きで置きます。カードに記された目標をゲーム終了時に達成することで、VP(勝利点)を獲得できます。

都市タイル
タイルを1枚取得し、自分の都市ボードに配置します。
タイルには「公園」「水辺」「建物」の3種類の区画があり、既存タイルと上下左右で隣接するように配置します。
なお、都市は縦横3タイルずつ、最大3×3タイル内に収めなければなりません。

特徴タイル
タイルを1~2枚取得し、自分の都市内の対応する区画(マス)に配置します。
- 緑:公園区画
- 青:水辺区画
- 灰:建物区画(※建物コマ未配置のマスのみ)
各区画には1枚の特徴タイルしか配置できず、置けない場合や置かない場合はそのタイルをゲームから除外します。

建物コマ
コマを2~4個取得し、自分の都市内の建物区画に配置します。
コマは赤・青・緑・黄の4色があり、同じ色の区画にのみ置けます。同色コマは重ねて配置可能で、1〜4階建てまでの高層ビルとして積み上げられます。

各プレイヤーは1ラウンドに4回(2人プレイ時は8回)手番を行い、すべての労働者コマが使用されるとラウンドが終了します。
各手番の終了時、自分の都市がその都市固有の達成条件(例:「高さ4のビルを2棟建てる」など)を満たしていれば、達成リングをその項目に配置して勝利点を獲得します。
都市ごとに3種類の達成目標があり、より早く達成したプレイヤーの方が高得点となります。

ゲームの終了と勝利条件
所定のラウンド数が終了するとゲームが終了します。
全員が以下の要素に基づいてVP(勝利点)を集計し、最も得点の高いプレイヤーが勝者となります。
<得点カード>
ゲーム中に取得したカードの目標を達成すれば、カードごとのVPを獲得します。
<達成ボード(都市の共通目標)>
達成条件を満たして配置した達成リングに応じたVPを獲得します。
<都市ボード上の配置>
「水辺エリア」「公園エリア」ごとに、隣接した同種の区画のグループ内に置かれた特徴タイルの種類数に応じてVPを獲得します。
(1種:1点/2種:3点/3種:6点/4種:10点)
<モニュメント>
灰色の特徴タイルで「2」と書かれたモニュメント1枚につき、追加で2点のVPを獲得します。

BGGにおける評価
世界中のボードゲーム愛好者が集うBGG(Board Game Geek)におけるランキング・評価などは次の通りです。
タイトル | Cities |
タイプ | |
カテゴリ | |
メカニズム | |
推奨人数 | 2~4人 |
最適人数 | 4人 |
原作販売年 | 2024年 |
プレイヤーの感想・評価まとめ
ここでは、ゲームに対するボードゲーマーの声や、実際にプレイしたユーザーの感想を紹介します。
「ルールのわかりやすさ」や「都市づくりの達成感」「手軽ながら悩ましい選択」に高評価が集まる一方で、得点手段の偏りや2人プレイ時の物足りなさ、展開の単調さを指摘する声も一定数見られました。
Xのツイート
本作に関するX(旧Twitter)での投稿をピックアップして紹介します。
プレイヤーの感想・評価まとめ
BGGなどに寄せられている実際のレビューをもとに、肯定的なコメントや否定的なコメントを要約して紹介します。
✅ 肯定的なコメントと評価
ルールがシンプルで遊びやすい | 「テンポが良く、30〜40分で終わる」「簡単に教えられてサクッと遊べる」「ルールがシンプルで導入しやすい」といった声が多く、ファミリー層や初心者にも好評です。 |
選択のジレンマが楽しい | 「どの列を優先するかの悩ましさがちょうどいい」「1手1手が軽くも考えどころがある」と、手番ごとの判断に適度な緊張感があると評価されています。 |
都市づくりの達成感 | 「最終的に完成した都市を見るのが楽しい」「見た目の満足感が高い」と、完成形のビジュアルやテーマ性への満足感が多く寄せられています。 |
リプレイ性が高い | 「都市ボードや得点カードの組み合わせで毎回展開が変わる」「繰り返し遊びたくなる」など、プレイごとに違った戦略が生まれる点も好評です。 |
❌ 否定的な感想と注意点
得点カードに偏りを感じる | 「得点カードの引き次第で大きく差がつく」「運に左右される面がある」との指摘があり、カードのバランスを気にする声も目立ちます。 |
中盤以降の展開がやや単調 | 「スコアの手段が限られていて飽きが来やすい」「目新しさに欠ける」といった意見もあり、リプレイを重ねるほど単調に感じる場合があります。 |
2人プレイでは物足りない | 「2人だとやや淡白」「緊張感が弱まる」といった声もあり、人数が多いほど盛り上がるといった声がありました。 |
独自性がやや薄い | 「過去に遊んだゲームに似ている」「良くできているが記憶に残りにくい」と、無難すぎるという見方も見られました。 |
カードに合うスリーブ
『シティーズ』のカードサイズと枚数、それに合うスリーブは次の通りです。
カードサイズ | 44×68mm |
カードの枚数 | 36枚 |
スリーブサイズ | ミニユーロサイズ |
ミニユーロサイズ用のスリーブをみる
ミニユーロサイズ用のスリーブを4種類紹介します。
①ホビーベース ミニユーロサイズ・ハード
タイプ | サイズ/厚み | 入数 |
---|---|---|
ハード | 47×71mm/0.1mm | 100枚 |
②ホビーベース ミニユーロサイズ・ソフト
タイプ | サイズ/厚み | 入数 |
---|---|---|
ソフト | 46×70mm/0.05mm | 100枚 |
③Engamesスリーブ ミニユーロサイズ・ハード
タイプ | サイズ/厚み | 入数 |
---|---|---|
ハード | 46×69mm/0.1mm | 100枚 |
④Engamesスリーブ ミニユーロサイズ・ソフト
タイプ | サイズ/厚み | 入数 |
---|---|---|
ソフト | 46×69mm/0.05mm | 100枚 |
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