
『アートソサエティ(Art Society)』は、オークションで名画を競り落とし、自邸の壁面を芸術作品で彩っていくことをテーマにしたボードゲームです。
競りで絵画を手に入れ、パズルのようにタイルを配置していくシンプルながら戦略性のあるゲームで、壁が徐々に名画で埋まっていく贅沢なプレイ感が魅力です。
プレイヤーは、ライバルより価値のあるコレクションを築き上げ、最終的にもっとも高い名声を得ることを目指します。
この記事では、本作のルール概要や遊び方、プレイした方々の評価をもとに、その魅力を徹底解説します。
アートソサエティの基本情報
本作の基本情報/商品概要は次の通りです。
タイトル | アートソサエティ |
メーカー | リゴレ |
プレイ人数 | 2〜4人 |
プレイ時間 | 30~60分 |
対象年齢 | 10歳以上 |
デザイナー | Matt Leacock |
発売日 | 2025年7月18日 |
定価 | 7,260円(消費税10%込) |
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アートソサエティ | ||
2〜4人 | 30~60分 | 10歳以上 |
名画を競り落として自分の壁に飾る、オークション&パズル要素のボードゲーム。壁一面を名画で埋めて最高のギャラリーを目指します。 |
コンポーネント
『アートソサエティ』のコンポーネント/内容物は次の通りです。

内容物の一覧をみる
・プレイヤーボード:4枚
・スコアマーカー:2個(各プレイヤー用)
・プレイヤーエイド:4枚
・ビッドカード:20枚(各プレイヤー用)
・スタートビッドカード:4枚
・絵画タイル:116枚
・装飾品タイル:108枚
・ペインティングバリュートークン:7枚
・オークショニアガベル:1個
・ウォールボーナストークン:4枚
・プレイステージマーカー:4枚(各絵画タイプ用)
・ミュージアムボード:1枚
アートソサエティの概要と遊び方
目的
各プレイヤーは、自分専用の「ギャラリー(壁面ボード)」を持ち、競り落とした絵画タイルを壁に配置してギャラリーを完成させることを目指します。
ゲームの目的は、自分の壁をライバルよりも価値の高い絵画で埋め尽くし、最終的に最も多くの得点を獲得することです。
ゲーム終了時に、合計得点が最も高いプレイヤーが勝者となります。

ゲームの進行
ゲームは複数のラウンドに分かれて進行し、各ラウンドで以下の5つのステップを順に実行します。
ラウンドの終了ごとに競売人(オークショニア)を次のプレイヤーに交代し、これを繰り返してゲームが進んでいきます。
現在の競売人が、プレイ人数より1枚多い枚数の絵画タイルを山札から選び、表向きでテーブルに並べます。たとえば3人プレイであれば4枚を場に出します。
タイルの種類やサイズは競売人が自由に選び、各タイルの裏に記された数字はその絵画の「価値」を表します。

各プレイヤーは1~20の数字が書かれた入札タイル(ビッドカード)から1枚を秘密裏に選び、裏向きで出します。
全員が出し終えたら同時に公開し、数値の高い人から順番に絵画を1枚ずつ選んで獲得します。

獲得した絵画タイルは、自分の壁面ボードに配置します。配置の基本ルールは以下の通りです。
- タイルは少なくとも一辺が既存のタイルに接している必要がある。
- 絵画タイルを回転して配置できない。
- 隣接する額縁のデザインが一致すれば、装飾品タイルを1枚獲得できる。
- 「タイプ」(色アイコン)が同じ絵画を隣接して配置した場合、「フォーパー」とみなされて、対象の絵画は得点対象外になる。 など

そのラウンドで誰にも選ばれずに余った絵画タイルは「寄贈」扱いとなり、ゲームから除外されます。
同時に、そのタイルの「タイプ」の名声が、裏面に記載された数値分だけ上昇します。これにより絵画の価値がラウンドごとに変化し、「トレンド」が移り変わる仕組みになっています。

競売人はガベル(木槌)を左隣のプレイヤーに渡し、次のプレイヤーが新たな競売人となります。
その後、再びステップ1から順に進行します。
ゲームの終了と勝利条件
ゲームは、以下のいずれかの条件が満たされたラウンド終了時に終了します。
- 入札タイルの枯渇
全員の入札タイルをすべて使い切った場合 - 壁面の完成
プレイヤーの誰かが壁面ボードをすべて埋めた場合 - 過剰な絵画
2枚目の未配置絵画タイルを抱えた場合(1枚目はアシスタントが保持可)
ゲームが終了すると、絵画の名声点や装飾品タイル、絵画の配置状態などから得点を計算し、最終的に最も名声点を獲得したプレイヤーが勝者となります。

アートソサエティの関連動画
本製品の詳細や遊び方などについては、以下のYouTube動画でもわかりやすく紹介されています。
BGGにおける評価
世界中のボードゲーム愛好者が集うBGG(Board Game Geek)におけるランキング・評価などは次の通りです。
タイトル | Art Society |
タイプ | |
カテゴリ | |
メカニズム | |
推奨人数 | 2~4人 |
最適人数 | 4人 |
原作販売年 | 2023年 |
プレイヤーの感想・評価まとめ
ゲームに対するボードゲーマーの声や、実際にプレイしたユーザーの感想を紹介します。
Xのツイート
ここでは、本作に関するX(旧Twitter)での投稿をピックアップして紹介します。
プレイヤーの感想・評価まとめ
BGGなどに寄せられている実際のレビューをもとに、肯定的なコメントや否定的なコメントを要約して紹介します。
✅ 肯定的なコメントと評価
美しいアートと高品質なコンポーネント | 本作は「完成した壁を眺めるのが楽しい」「タイルや装飾が本物の美術品のよう」という声も多く、美しいイラストと丁寧なコンポーネントが高く評価されています。 見た目の満足感も大きく、プレイ後に自分だけのアートギャラリーを眺める楽しさも魅力です。 |
シンプルで遊びやすい | ルールが直感的で覚えやすく、「6歳の子でも遊べた」「家族や初心者とも遊びやすい」といった声もあり、幅広いプレイヤー層に対応しています。 軽めのボードゲームを探している人にもおすすめの作品です。 |
オークションとタイル配置の融合がユニーク | 本作では、競りで絵画を獲得し、それをパズル的に配置する流れが特徴です。 「オークションがテーマとマッチしている」「入札が見えないから面白い」といった声があり、単なるタイル配置にとどまらない戦略性も評価されています。 |
プレイ時間と満足感のバランスが良い | 30〜60分で収まるプレイ時間ながら、「十分に悩みどころがあり満足感がある」「隙間時間にも遊べる」という声も多く、テンポの良さが好印象です。 ちょっとしたゲーム会の1本としても活躍します。 |
❌ 否定的な感想と注意点
得点計算や名声システムが分かりづらい | 「名声の上がり下がりが予測しにくい」「点数がブレやすく戦略が立てにくい」との指摘が見られます。 初回プレイでは流れを掴みにくいと感じる方もいるかもしれません。 |
競りに緊張感がないと感じるプレイヤーも | 「入札にあまり意味がないラウンドがある」「駆け引きが成立しにくい」といった声も一部あり、特に2人プレイでは競りの影響が薄いと感じる人もいます。 |
プレイ展開が単調に感じることも | 「中盤以降の選択肢が少なく、作業感が出る」「数回遊ぶと飽きがくる」という声も一部で見られます。 多様な展開を求めるプレイヤーにはやや物足りないと感じる場合がありそうです。 |
カードに合うスリーブ
『アートソサエティ』のカードサイズと枚数、それに合うスリーブは次の通りです。
カードサイズ | 63×88mm |
カードの枚数 | 4枚 |
スリーブサイズ | ポーカーサイズ |
ポーカーサイズ用のスリーブをみる
ポーカーサイズ用のスリーブを5種類紹介します。
①ホビーベース T.C.G. ハード
タイプ | サイズ/厚み | 入数 |
---|---|---|
ハード | 66×91.5mm/0.1mm | 50枚 |
②エポック レギュラーサイズ・ハード
タイプ | サイズ/厚み | 入数 |
---|---|---|
ハード | 66×92mm/0.1mm | 80枚 |
③エポック レギュラーサイズ・ソフト
タイプ | サイズ/厚み | 入数 |
---|---|---|
ソフト | 66×92mm/0.05mm | 110枚 |
④Engames スタンダードサイズ・ハード
タイプ | サイズ/厚み | 入数 |
---|---|---|
ハード | 65×90mm/0.1mm | 100枚 |
⑤Engames スタンダードサイズ・ソフト
タイプ | サイズ/厚み | 入数 |
---|---|---|
ソフト | 65×90mm/0.05mm | 100枚 |
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